先輩からのメッセージ

PICK UP MESSAGE

大学院休業制度を利用して 屋久裕介さん

Q1.大学院へ進学しようと思ったきっかけは何ですか?

私は入職から3年間、外科での実践経験を積みました。
最初は1日の仕事を乗り切ることで精一杯でしたが、仕事にも慣れてきた頃、ふと思うことがありました。それは「自分は今後、このままの看護を続けていくのだろうか?」ということです。そして自分が行っている看護や、働き方などについて考えたときに、実践現場からだけでは見えない新たな視点を得る必要があると感じました。その1つの方法として大学院への進学に挑戦しました。

Q2.大学院で学んでみていかがですか?

専攻は保健学という分野で、主に量的な研究手法を用いて健康増進や生活支援を行っていく講座で学びました。修士論文のテーマは看護記録に関する研究で、病院看護師にアンケート調査を行い、適切な看護記録を記載している看護師とそうでない看護師の差を検討しました。
また、大学院は研究・教育を行うところですが、それ以外にも様々な学びを得ることできます。医療系の単科大学では医療の視点しかありませんが、総合大学である千葉大学には経済学、工学、人文科学など様々な分野があり、多種多様な人々と交流することができます。実際に私は他研究科との国際共同プロジェクトに参加し、スペインで約1ヶ月半の間「建設現場での看護」という貴重な体験をすることが出来ました。臨床現場だけではできない様々な体験を通して、研究や教育を学ぶことができるのが大学院進学の大きな魅力だと思います。

Q3.大学院を修了し、病院に勤務していかがですか?

大学院卒業後は大学病院に復帰し、内科病棟に配属となりました。以前とは異なる病棟でも、大学院で学んだ姿勢は忘れないようにしています。「どのように記録すれば質の高い看護が伝わるだろうか?」「無駄な記録を省き、重要なことだけ伝えるにはどうすればよいだろうか?」というように、現場で記載される記録類に対して様々な視点からみることを忘れないようにしています。
看護の最前線にある問題は実践をしている看護師にしかわかりません。その問題を適切な研究手法を用いて改善し、さらに多くの人達に伝えることで、日本や世界の看護が高められると思っています。日々の実践を大切にしながら、常に問題に気づく眼を持ち続けたいと思っています。

Q4.大学院休業制度を利用して良かったことはどんなことですか?

大学院休業制度を利用することで得られる最大のメリットは、看護師としての身分を保ちながら、さらなるキャリアアップとして進学を選べることだと思います。このような制度のない病院では、進学のために退職をしなくてはなりません。しかし、大学院を修了したからといってその後の進路が用意されているわけではなく、場合によってはまた新たな病院を1人で探し、新卒1年目として採用される可能性も十分にありえます。卒業後の心配をせずに研究に時間を費やせたことで、充実した大学院生活になりました。

Q5.これからの抱負を教えてください

屋久裕介さん

私がこの5年間で経験した「実践・研究・教育」は、簡単に言えば「つかう・つくる・つたえる」ことだと思っています。実践とは確かな知識や技術を「つかう」こと。研究は確かな知識や技術を「つくる」こと。教育は確かな知識や技術を他者に「つたえる」ことです。
この「つかう・つくる・つたえる」ことを通して、いかに看護の質を上げていくのか?患者や家族の方へどのようにして看護を提供していくのか?他職種とどのように連携をとっていくのか?いずれにしても「つかう・つくる・つたえる」ことは1人ではできません。
様々な人と交流しながら看護師としての視点でのデザインやものづくり、農業や工業など他分野との共同プロジェクトも活発になったらよいなとひそかに思っています。今後は「千葉大学病院の看護」が他分野の方々にも評価されていけるよう、少しずつがんばっていきたいと思います。

このページの先頭へ

大学院休業制度を利用して 土屋楓さん

Q1.大学院へ進学しようと思ったきっかけは何ですか?

就職して3~4年経ち、日々の業務に慣れ色々なことが出来るようになってきた頃、ある膠原病の患者さんと関わる機会がありました。その患者さんは、病気の急な発症からご自身の人生について思い悩み、「私は、これからどうすればいいんだろう?」「どうすれば幸せになれるの?」と、私に問いかけました。私は何も答えることが出来ず、患者さんの希望に応えられないこと、看護師として患者さんの支えになれないことに非常に歯がゆい気持ちを覚えました。それから、膠原病の患者さんが幸せに過ごすこととはどういうことだろう、それを支える看護師はどうあればいいんだろうと考えるようになり、それを自分で考えられる力をつけられるように勉強したいという気持ちが強くなりました。そのような経験から、一度大学院に進学しようと思いました。

Q2.大学院で学んでみていかがですか?(研究分野と修士論文のテーマについても教えて下さい)

病棟での経験を反映して、大学院では老人看護学教育研究分野に所属し慢性疾患看護について学びました。修士論文では全身性エリテマトーデスの患者さんが不確かさの中で生きるあり様について書きました。
大学院で過ごした時間は、とても濃密なものでした。周囲の人たちに恵まれ多くの刺激を受けながら、ひたすら自分と、いままでやってきた自分の看護と向き合い続けた2年間でした。その中では辛いことも多くありましたが、家族や友人に支えてもらいながら何とか乗り越えることが出来ました。その中で研究分野の知識だけではなく、教育や管理について学び、これからの自分の展望を考えるようになりました。今では自分にとって重要な意味のある経験だったと思っています。

Q3.大学院を修了し、病院に勤務してみていかがですか?(看護に対する考え、仕事について)

大学院を修了し変わったことは、まだまだ勉強途中ではありますが自身の看護を客観的に評価出来るようになったことではないかと思います。そして、今まで以上に組織の中での自身の役割を意識して動くようになりました。求められる役割を果たしながら、自分なりのペースで理想とする看護を追究し続けたいと思っています。

Q4.大学院休業制度を利用して良かったことはどんなことでしょうか

大学院休業制度を利用して良かったことは、身分が保証された状態で就学出来たことです。自身の今後を考える上で、キャリアが途切れず続くことは大きなメリットだと思います。また、今では病院で働きながら就学することが出来るようになり、金銭的負担が大きく緩和されました。大学院に進学するには少なからず金銭面のハードルがありますが、これによってチャレンジしやすくなったのではないかと思います。

Q5.これからの抱負を教えてください

土屋楓さん

大学院で学んだ知識と経験を生かして、看護師として研鑽を積んでいくのはもちろん、周囲のスタッフと協力しながら病院全体の看護の質の向上に貢献していきたいと思っています。また、ワークライフバランスを大切にしながら、家庭でも職場でも楽しみながら役割をしっかりと果たしていきたいと思っています。

このページの先頭へ

仕事と子育ての両立に向けて 布施香さん

Q1.お子さんの状況について教えてください(年齢、性別、保育園への通園の有無、子育て支援など)

こどもは現在、長女が4歳、長男が1歳になり、市内の同じ保育園に通っています。
夫の両親は仕事をしており、私の両親は県外なので常時サポートが得られるわけではありませんが、こども達の体調不良時などは夫と夫の両親も仕事の調整をしてくれて協力してもらっています。今後は両親が近くに住む予定なので協力が得やすくなります。

Q2.育児休業期間とその過ごし方について教えてください

母乳で育てたいということと、成長発達が著しい時期にそばにいて見守りたいという気持ちがあり、育児休業をとりました。
長男の出産後は実母も協力してくれたので、長男の成長発達を見守ることもでき、赤ちゃん返りで甘えがひどくなった長女ともゆっくり過ごすことができました。

Q3.育児部分休業を活用されて、いかがですか?

長女出産後は育児部分休業を利用せず、保育園のお迎えも夫や夫の両親にお願いしていたので仕事の日はなかなかこどもとゆっくり過ごすことができませんでした。仕事が忙しくなると気持ちの余裕もないことが多かったです。
長男出産後の育児休業中に2人の育児の大変さを痛感し、子供が1歳になるまでは、授乳休業と育児部分休業(1時間の部分休業)を活用させていただくことにしました。育児部分休業を利用しても時間との闘いであることには変わりありませんが、仕事の日でもこどもと関わる時間が増え、保育園のお友達やママさん達とも交流が増え、自分の気持ちにも少し余裕ができました。
育児部分休業を利用することで部署のスタッフの皆様には迷惑をかけていると思いますが、活用させていただけることに本当に感謝しています。

Q4.仕事と子育ての両立とキャリアアップについて今の気持ちや今後の目標は?

布施香さん

NICUでは無事に産まれても、早産・低出生体重児をはじめ疾患を抱え、治療が必要な児がほとんどです。新しい家族を受け入れることだけでなく家族は病気や障害をも受け入れなければならず、特に母親は産後の気分の変調に加え不安や自責の念など複雑な感情を抱えています。寄り添い、話を聞くことしかできないことが多いですが、"かけがえのない我が子"は自分自身が実感しているので、日々の様子や変化を伝えるなど、家族が我が子を「かけがえのない存在」として認識してもらえるように部署のスタッフとともに試行錯誤しています。
治療を終え、退院が近づくと育児指導が必要不可欠なので指導をする際に、ご家族から細かい質問を受けることもあります。臨床の経験だけでなく自分が出産・育児を経験しているので自分や知人の経験をお伝えできたり、自信をもって答えられたりできるのは強みだと思います。
なかなか研修や学会など参加できる時間を確保できないのが現実ですが、時間に余裕ができるまでは、それぞれの赤ちゃんやご家族の笑顔のために可能な限り知識と経験を深め、より良い看護を行っていけたらと思います。

このページの先頭へ

再就職をして 入江有香さん

Q1. 再就職をしようと思ったきっかけは何ですか?

卒業後、関東の病院で働いていましたが、夢であったイギリス留学のために退職しました。元々、旅行が大好きだったので、1年留学した後も海外旅行に行くために小さな病院で看護師としてアルバイトで働き始めました。
アルバイトでしたが看護師として再び働き始めたことをきっかけに、もっと看護師として学び、成長したいと思うようになり、正規職員としての再就職を考えるようになりました。

Q2. 今回の就職先として、千葉大学病院を選ばれた理由を教えてください

私の友人が人事交流で千葉大に来ており、働きやすいという話を聞いていました。千葉大病院について調べてみると、研修が多くあり、学べる場だと思ました。2年ぶりに現場に戻るにあたって、「学べる環境が整った病院に就職したい」という自分の希望の条件にぴったりだと思いました。そして私の場合、実家が千葉なので、実家から通えることもあり、就職してみようと決めました。

Q3. 再就職に際して、何か不安なことはありましたか?

約2年間、留学したり旅行したりと自由に過ごしていて、アルバイトとしての看護師の仕事はしていたのですが、大学病院での看護師の仕事からは離れていたので、知識・技術の全てにおいて、ついていけるか不安でした。
今回の就職にあたり、循環器について学びたいと思い「循環器の病棟」を希望はしましたが、以前勤務していた病院では、精神科・神経内科の病棟で働いていたので、循環器の病棟は全く未知の分野であり、挑戦できるのだろうかと思いました。また看護師として「経験者」であることで、就職後はすぐに病棟の即戦力として期待される立場になるのに、即戦力になれないだろうと思うと、自分の中でプレッシャーに感じていました。

Q4. 実際に就職していかがでしたか?

再就職した当初は不安が強く、新人のように指導してほしいとお願いしたところ、プリセプターがついてくださいました。プリセプターの先輩を始め、他のスタッフの方も、とにかく丁寧に、ゆっくりのペース(私に合ったペース)で育てていただきました。既卒であるにも関わらず、日々の振り返り、目標の設定・評価まで細かく指導してもらいました。忙しい病棟の中でも、そのように対応してもらえたことは、本当に感謝しています。
現在ではスタッフの皆さんに協力してもらいながら夜勤、休日の日勤リーダー業務、また今年度はプリセプターをさせて頂いています。

Q5. 再就職を検討されている方へひとことお願いします

入江有香さん

看護の仕事から、一度離れての再就職は本当に不安でいっぱいだと思いますが、千葉大では個々の能力に合わせて既卒でもしっかりと指導を受けることができます。
不安だらけで、循環器、そして外科での経験が全くなかった私でも、今ではみんなに支えてもらってリーダー業務までできるように指導していただきました。今は不安で少し怖かった再就職をして、よかったと思っています。

このページの先頭へ

副看護師長として 菅原千沙さん

菅原千沙さん

今年からNICUで、副看護師長として勤務しています。病棟での主な役割は看護の質の保証、職場環境の整備、安全・災害対策に関する活動などです。具体的にはスタッフが継続的に質の高い看護が提供できるような教育計画の立案・修正、仕事と子育てを両立している人の勤務調整、残業時間の削減など勤務体制の改善、さらに、災害時のマニュアル作成や安全の確保など、病棟内における環境管理について師長とともに取り組んでいます。
NICUに配属されると、一般病棟とのギャップから悩んだり落ち込んだりするスタッフもいます。自分自身も同じ経験があるので積極的にこちらから声かけを行い、一人ひとりの気持ちを理解したうえでアドバイスしています。
まだスタッフとしての気持ちもわかる立場なので、悩みを受け止めて一緒に話し合いながら、全員が生き生きと働ける職場づくりを目指したいと思います。
個人的な目標としては管理職としての成長はもちろんですが、臨床現場での看護は今後も継続したいと思います。成人看護を経験したことがないため、機会があればその分野も学び看護の幅を広げたいですね。
忙しくハードな現場ですが、休日は海外や国内旅行に行き気分転換しています。この夏休みは、ハワイでリフレッシュしてきました。千葉県は都心にも近くて、ショッピングにも便利であると同時に自然も多いので、オフタイムも充実した時間を過ごしています。

助産師として 石塚真梨さん

石塚真梨さん

学生時代から子どもが好きだったことと、看護学部で学んだ母性看護に興味を持ち助産師の資格を取得しました。現在は分娩介助、出産を迎えるまでの妊婦さんの心身のケア、出産後の新生児ケアと母親に対する母乳指導、電話での育児指導やアドバイスなどを行っています。
大学病院は8割がリスクを抱えた出産となるため、合併症を伴う出産のケアに対して助産師の果たす役割は大きいと感じています。長期入院の方には話を聞き不安を軽減したり、少しでも安楽に生活できるよう観察し見守っています。何よりも大切なことは、妊婦・褥婦さんとの信頼関係を築くこと。個々の話に耳を傾け、寄り添っていくことを心がけています。
リスクを抱えて出産した母親が、成長したお子さんと御礼に来てくれることがありますが、私たちにとって日常的な出産もその方にとっては生涯忘れることのできない出来事だということを改めて認識するとともに、充実感が生まれる瞬間となっています。
今後はハイリスクに関する知識を深めると同時に、将来は産後のケアに携わりたいと思っています。今後も母親との信頼関係を大切にしたサポートを行い、育児支援にも取り組んでいくことが目標です。そして、まだ領域は決めていませんが、専門・認定看護師の資格取得も視野に入れていきたいですね。
周産期母性科は、アットホームで人間関係もよく働きやすい職場です。母性に興味のある方には、専門性を高められる最適な環境だと思います。