香取海匝圏域の20病院|医療法人10と公立7が並ぶ圏域

コロ助

香取海匝の20病院を開設者区分で割ると、医療法人が10、公立が7、その他が3でした。公立の7は、46病院を抱える千葉圏域と並んで、9つの二次医療圏で最も多い数です。

病院総数は9圏域で下から4番目ですが、公立病院数は最多です。

県の病院名簿から編集部が数えた施設数・許可病床数を示します。県全体の記事から圏域を詳しく見るためのページです。

医療法人は10で、残る10を公立7とその他3が分けている

2026年4月1日現在の県病院名簿を、開設者ごとに集計しました。

割合にすると医療法人50.0%・公立35.0%・その他15.0%です(編集部の算出)。

開設者区分 病院数 許可病床の合計
医療法人 10 1,209
公立 7 1,615
その他 3 384
圏域計 20 3,208

(千葉県「令和8年度 病院名簿」2026年4月1日現在から編集部が集計。許可病床数であり、実際に稼働している病床の数ではない。介護施設・訪問看護ステーション・診療所は名簿の対象に入らず、この20には1件も現れない)

施設の数と病床の数では、重みが入れ替わります。施設数では公立が35.0%ですが、許可病床では50.3%です。医療法人は施設数50.0%に対して、許可病床では37.7%でした(いずれも編集部の算出)。

この圏域では、病院の3分の1が公立で、ベッドの半分が公立にあります。

ただしこの50.3%は、1施設の規模に強く左右されます。公立7のうち最も許可病床が多い1病院だけで、圏域全体の3割を超えているためです。平均的な公立病院が大きいという話ではありません。

香取海匝圏域20病院の開設者区分を、施設数と許可病床数の2つの帯グラフで比べた図

公立の割合35.0%は、9つの二次医療圏で最も高い

9つの二次医療圏すべてを同じ方法で計算しました。病院数に占める公立の割合が最も高いのは香取海匝で、35.0%です。2番目は山武長生夷隅の26.1%、県全体では10.6%でした(いずれも編集部の算出)。

病院が20しかない圏域では、1施設で5.0ポイント動きます。それでも公立が1つ減って6になっても30.0%で、2番目との順位は入れ替わりません。

46病院中7が公立の千葉圏域と比べ、香取海匝の割合は3倍以上です。

開設者の欄に現れたのは、6つの値のうち3つだけ

県の名簿を施設単位に展開したデータでは、開設者区分の欄が6つの値を使っています。県全体の内訳は医療法人216・公立30・その他24・国11・公的2・個人1で、合計284です(編集部の算出)。

香取海匝の20行に現れたのは、このうち3つでした。国が開設した病院も、公的に分類された病院も、個人立の病院も、この圏域の20行には出てきません。

開設者区分は284行すべてに値が入っており、判定を保留した行がありません。この点で、後の節に出てくる入院料の空欄とは性格が違います。

区分には編集部の判断が入っています。「その他」3病院と、県の計画の「公的病院」との境目は未照合です。3病院が公的病院ではないと確認したわけではありません。

開設者の欄は、基本給の水準につながっている

なぜ開設者を先に見るのか。日本看護協会の調査に、設置主体別の賃金が並んでいるからです。

勤続10年・31〜32歳・非管理職のモデル賃金で、基本給月額は公立283,624円、医療法人237,038円でした(日本看護協会「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」2025年6月24日公表)。これは平均賃金ではなく、条件をそろえた1つのモデルの値です。

全国調査であり千葉県・香取海匝の値ではありません。掲載した2区分は参照した6区分の一部で、同じ設置主体でも給与規程は施設ごとに異なります。

6区分の金額は6区分の金額が並んだモデル賃金の表にあります。手当の額ではなく基本給の欄で職場を見る理由も、そちらに置いてあります。

千葉県の看護師の賃金は、賃金構造基本統計調査の都道府県別第3表から取得しています。上のモデル賃金とは別の調査・集計であり、足し引きはできません。

給与は設置主体だけでは決まらず、名簿から個別施設の労働条件は判定できません。比較できるのは、公立と医療法人の候補がそれぞれ何施設あるかまでです。

7市町のうち2つは、町でただ1つの病院が公立

香取海匝圏域は7つの市町でできています。銚子市・旭市・匝瑳市・香取市と、香取郡の神崎町・多古町・東庄町です(千葉県保健医療計画の二次保健医療圏の区分。2026年9月8日に編集部がページを開いて確認)。

市町 病院数 公立 医療法人 その他
香取市 6 2 4 0
旭市 5 1 2 2
銚子市 4 1 3 0
匝瑳市 3 1 1 1
多古町 1 1 0 0
東庄町 1 1 0 0
神崎町 0 0 0 0
圏域計 20 7 10 3

(千葉県「令和8年度 病院名簿」2026年4月1日現在から編集部が市町ごとに数え、圏域計20との一致を確認した)

多古町・東庄町は各1病院で、どちらも公立です。この2町に限れば、開設者の選択肢も公立だけです。

神崎町を所在地とする病院は、284病院の名簿に現れませんでした。名簿が対象にしているのは病院で、診療所はこの母集団に入っていません。町に医療機関がないという意味ではありません。

医療法人10は表の4市に分かれ、3町にはありません。

香取海匝圏域7市町の病院数を開設者区分別に積み上げた横棒グラフ

公立の7病院は、7つとも急性期系の入院料を届け出ている

2026年7月1日現在、香取海匝で急性期系の入院料の届出が資料の上で確認できたのは8病院でした。開設者で割ると、公立が7、医療法人が1です。

公立の7は、7つとも届出がありました。その他に分類した3病院には、この欄に値がありません。

8の中身は、従来からの急性期一般入院料が7、2026年の急性期病院A一般入院料が1です。同B一般入院料は現れませんでした。AとBは2026年の資料に現れた区分名です。入院料1や7対1という旧来の呼び方に置き換える読み方は、本記事では採っていません。

(開設者と病院数の基準日は2026年4月1日〈千葉県の病院名簿〉、入院料の届出は2026年7月1日〈関東信越厚生局〉で、まとめた機関も違う。この欄の空白には2つの理由が入る。届出が出ていない場合と、2つの資料の作成時点がずれて同じ施設だと判定できなかった場合である。空いている12から「急性期の病棟がない」と読み取ることはできない)

開設者の欄は全20行が埋まり、入院料の欄だけが未届出と未結合を区別できません。

8という数は資料に現れた病院を数えたもので、12という数は資料に現れなかった病院を数えたものです。12を根拠にできるのは、資料に現れなかったという事実までです。

1つの病院が届け出ている入院料は、多くて3区分

施設ごとに届け出た区分の数を集計しました。

届け出ている区分の数 病院数
0 6
1 6
2 6
3 2
20

(厚生労働省 関東信越厚生局「施設基準の届出受理状況」2026年7月1日現在から編集部が施設ごとに数えた。0の6病院は、届出が出ていない場合と資料の突き合わせが成立しなかった場合の両方を含む。単位は施設で、病棟ではない)

届出はのべ24件で、それを14病院が持っています。区分の合計と施設の数は別物で、24という数の中には同じ病院が何度も現れます。

2区分以上を持つ8病院の組み合わせは、3通りしかありませんでした。急性期系と地域包括ケアが4、回復期リハビリテーションと療養が2、3つの区分を持つ病院が2です。

0だった6病院のうち4は、許可病床に精神病床を持っています。このデータが収めている入院料は5区分で、精神病棟の入院料はその中にありません。0という数字は「入院料を1つも届け出ていない」ことを意味しません。

急性期系の8と救急告示の8は同じ施設ですが、2区分以上の8とは5施設しか重なりません。同じ数でも同じ集合とは限りません。

「香取海匝」の検索は、市や読み方に向いていた

2026年9月8日のラッコキーワードによる実測では、よくある質問は3件で、相対需要の上位は読み方、次が医療圏の人口でした。関連語は4件。月間検索数は圏域名70・「香取海匝医療圏」20・「香取海匝 読み方」20で、4件ともSEO難易度は値なし、推定クリック単価と広告競合性は0です。

サジェスト6件に看護師・求人・転職を含む語はなく、「香取海匝 看護師 求人」もDBに蓄積がありませんでした。ただし、蓄積がないことは検索されない証明ではありません。

同語の上位10件は平均28.2見出し・9,619字で、圏域を主題にしたページは0件。対象は香取市5件・匝瑳市3件・銚子市の1施設1件でした。10位の県の市町村保健師募集案内は「県内市町村一覧(保健医療圏域別)」という区分を使っていました。

求人一覧の勤務先は特養・老健・デイサービス・グループホーム・訪問看護・クリニックが中心で、本記事の20病院とは母集団が違います。

応募先が絞れたら、基本給の欄を1行だけ書き出す

候補が絞れたら施設ごとの求人票と給与規程を開き、手当込みの総額とは分けて、基本給を書き出してください。

医療法人の10病院のうち、急性期系の届出があったのは1つでした。残る9のうち資料に届出が現れたのは5で、いずれも療養病棟か回復期リハビリテーション病棟です。許可病床が精神病床だけの病院も、この9に含まれます。

病棟の型が変われば、夜勤の入り方も変わります。夜勤から離れたときに減る金額の数え方に、なくなる手当を実額で並べてあります。

公立の7病院は、7つとも急性期系の届出があり、救急告示も受けています。夜間に予定外の入院が入る職場です。仮眠の時間が労働時間になる条件に、最高裁が示した分かれ目を置いてあります。

この圏域の候補は20しかなく、7つの市町に散っています。1件ずつ問い合わせる進め方も現実的です。やりとりを電話以外に寄せる方法に、連絡の手段を先に決めておく手順を書いてあります。

公表資料から先で埋まる欄は3つです。

  1. その他に分類した3病院の位置づけ ── 県の保健医療計画の用語解説を開けば、公的病院に当たるかどうかを確かめられます
  2. 応募先の基本給と、賞与の算定基礎 ── 給与規程と労働条件通知書に書かれています
  3. 届出の欄が空いている12病院の実際の届出 ── 施設に直接聞けば、1件ずつ確定します

よくある質問

「香取海匝」の読み方は?

2026年9月8日に確認した県の保健医療計画の表には、ふりがながありませんでした。別の県の資料にも到達しておらず、ここでは読み方を確定していません。公表されていないという意味ではありません。

香取海匝医療圏の人口は?

人口は確認していません。本記事は働く場所として病院・許可病床を数えたもので、受診先の案内ではありません。

ケアミックス病院とはどんな病院ですか?

1つの病院が複数の型の病棟を持つ形を指す通称です。編集部が扱っている県と厚生局の公表資料に、この名前の区分は現れません。公表データで近いのは、1つの病院がいくつの入院料区分を届け出ているかという数え方です。香取海匝では2区分以上を届け出ている病院が8あり、組み合わせは3通りでした。

まとめ

  • 香取海匝の20病院は医療法人10・公立7・その他3。施設数と許可病床数では重みが変わります。
  • 全国のモデル賃金は平均賃金ではありません。応募先の基本給と賞与の算定基礎を給与規程で確認してください。
  • 入院料の欄の空白から、届出や病棟がないとは判定できません。同じ数の集合でも、施設の顔ぶれは異なります。

参考・出典

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