看護師が辞めたいとき|数字と条文で確かめられる3つ

コロ助

「辞めたい」と思う強さは、人によっても日によっても変わります。変わらないものが3つあります。辞めた人の先で起きていることを示す数字、辞めると決めたあとに条文が定めている期間、そしていま使える公的な窓口です。

この記事は、辞めたい理由を並べません。理由の数を増やしても、決める材料は増えないからです。

体調のほうが先に来ているなら、判断より先に使える窓口があります

眠れない、食べられない、出勤の前に体が動かない。こうした変化が続いているなら、辞めるかどうかの結論を出す前に、医療機関の受診と下の窓口のほうが先です。

**編集部は、あなたの症状の重さを判定しません。**著者のコロ助は看護師でも医師でもなく、この記事に診断や治療の助言は一切書いていません。書けるのは、厚生労働省が公表しているページに載っている窓口の名前と番号までです。

窓口 電話番号 受付
働く人の「こころの耳電話相談」 0120-565-455(フリーダイヤル) 平日(月曜日〜金曜日)17:00〜22:00(受付は21:50まで)/土曜日・日曜日10:00〜16:00(受付は15:50まで)。祝日、振替休日、年末年始(12月29日〜1月3日)を除く
#いのちSOS 0120-061-338(フリーダイヤル・無料) 月曜日〜日曜日 00:00〜24:00(毎日24時間)
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(ナビダイヤル) 相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります

(名称・電話番号・受付の表記は、厚生労働省「こころの耳」の電話相談のページと、同省「まもろうよ こころ」のページによる。2026年9月21日に編集部が両ページを開いて確認した)

心理的な負担の検査や職場の言動に働く条文は心理的な負担と職場の言動に働く条文の並びにあります。相談先ごとの守秘の根拠は打ち明ける相手によって前提が変わることにまとめてあります。

「辞めたい」の強さでは動かないものが、3つあります

この記事が置くのは次の3つです。

  1. 辞めた人の先の数字 — 病院の看護職員について公表されている、3つの離職率
  2. 条文が定めている期間 — 期間の定めのない雇用で、解約の申入れから雇用が終わるまで
  3. 公的な窓口 — 上の表の3件

この3つは、この検索語の上位に並ぶページの見出しには現れません。2026年9月21日に上位10件の見出しを抜き出すと、のべ224件ありました。法令名を含む見出し、条番号を含む見出し、公的な調査の名称を含む見出し、公的な相談窓口の名称を含む見出しは、いずれも0件です。

見出しに出ていないことと、本文に書かれていないことは別です。編集部が数えたのは見出しだけで、10件の本文までは読んでいません。

日によって変わるものと変わらない3つを分けた模式図

入職して何年目か、いま何歳かで、確かめる欄は変わります。本記事は年次と年代で場合分けをせず、どの読者にも同じ3つを置きます。

辞めた先で起きていることは、離職率の3つの数字に出ています

日本看護協会の病院看護実態調査は、病院の看護職員の離職率を3つに分けて公表しています。2024年度の全国の値は、正規雇用看護職員が11.0%、新卒採用者が8.4%、既卒採用者が16.1%でした。

**この3つは、分母が違う別々の数字です。**リリースの算出式では、正規雇用が「2024年度総退職者数/2024年度の平均職員数×100」となっています。新卒採用者は「2024年度新卒採用者の中での退職者数/2024年度新卒採用者数×100」です。既卒採用者も同じ形で、その年度に既卒で採用した人の中から出た退職者を数えています。

転職して入る人は新卒ではないので、既卒採用者の側に数えられます。つまり16.1%は、「辞めたあとに次の職場へ入った人」のほうに現れる数字です。3つを引き算したり倍率にしたりする読み方は、分母が違う以上できません。

(公益社団法人日本看護協会「『2025年 病院看護実態調査』結果」2026年3月31日公表のニュースリリース。調査期間は2025年10月1日〜11月17日、調査対象は全国の病院8,022施設〈全数〉、有効回収数3,502〈有効回収率43.7%〉。2026年9月21日に編集部がPDFの本文を取得して確認した)

千葉県の行は同じリリースの図表4にあり、既卒採用者は18.2%、前の年度は14.2%でした。ただし、2つの年度で回答した病院が同じかどうかはリリースから分かりません。既卒で入った人が辞めた理由も示されていないため、この数字から原因までは読めません。

千葉県の値の扱いと、採用が決まる段で条件を書面で受け取る根拠は千葉県内の職場を9つの圏域に割って見る記事が持っています。本記事は県の値を1つだけ引き、内訳には入りません。

この調査は、年代別の離職率を公表していません。年齢を軸に決めたい場合は、別の材料が要ります。

「甘え」かどうかを、当メディアは判定しません

「看護師 辞めたい 甘え」は、実際に検索されている言い方です。当メディアは、この言い方を採りません。甘えかどうかは価値の判断であり、記事の側が人の状態に判定を下す仕事ではないからです。

代わりに書けるのは、その言葉が出てくる場所の構造です。夜勤の回数は上司の裁量だけで決まるのではなく、病棟に何人の夜勤要員がいるかで動きます。人が減れば1人あたりの回数が増え、同じ負担が個人の弱さの話にすり替わります。

病棟の要員数が勤務の量を決めている仕組みは夜勤の要員数が病棟ごとに縛られている理由で説明しています。つらさの中身の分け方はつらさの中身を勤務の構造に分けた記事の担当です。人手が足りない職場で何が起きるかも、この2本が受け持っています。

「向いていない」「疲れた」も同じ扱いです。向き不向きの性格判定も、疲れの程度の判定も、この記事ではしません。人間関係が理由にある場合に働く条文は、最初の表の下で挙げた記事にまとめてあります。

辞めると決めたあとに動くのは、条文に書かれた二週間です

期間の定めのない雇用では、辞める側にも決まった枠があります。民法にこう書かれています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
(民法627条1項。2026年9月21日にe-Gov法令検索の法令APIで本文を取得し、問いの形を変えて2回照合した)

読むところは2つです。いつでも申し入れられることと、申し入れた日から二週間を経過すると雇用が終わることです。

ただし、これは期間の定めのない雇用についての規定です。有期の契約では、同じ条文では決まりません。報酬の定め方によって使用者の側の申入れに別の定めが置かれている点も、同じ条の2項と3項にあります。

解約の申入れから二週間で雇用が終わるまでを示した模式図

**「言えない」「辞めさせてもらえない」は、この条文とは別の問題です。**誰にいつ切り出すか、職場の定めとどう関係するかまでは、本記事では扱いません。

辞めるかどうかを決める前に、千葉県内で自分の条件を並べ直す

辞めたいという気持ちのうち、どこまでが職場の条件で説明のつく部分なのかは、欄を分けると見えてきます。

  • 夜勤ぶんの手取り — 夜勤を外したときに、月の支給額がどれだけ動くか
  • 県内の賃金の水準 — 自分の基本給と手当が、千葉県の統計のどの欄の隣にあるか
  • 通える範囲の職場の数 — 9つの二次医療圏のどこに、どんな病院があるか

1つ目を扱うのが夜勤の有無で月の支給額がどう変わるかを実額で示した記事、2つ目が千葉県の看護師の給与を統計の欄ごとに読む記事です。3つ目は、上で挙げた圏域の記事にあたります。3つとも、転職サービスに登録しなくても自分で開けます。

求人票に書かれた条件は、上の3つの欄とは別の基準で示されています。本記事の判断材料とは分けて読んでください。

辞めると決めていない段階で登録して求人を見ること自体は、自分の条件を測る作業の一つです。ただし、今日登録しなければならない理由はありません。サービスが無料である仕組みと、そこから決まる使い方は無料である理由から使い方を決める記事にあります。

よくある質問

看護師を辞めたいと思うのは甘えですか?

甘えかどうかは、編集部が答えを出せる問いではありません。記事の側で確かめられるのは、あなたの職場の条件が公表されている数字とどう違うかまでです。

看護師が辞めたい理由で多いものは何ですか?

理由の順位は作っていません。順位を出すには、看護師を対象にした自前の調査か、理由を集計した公的な資料が要りますが、当メディアはどちらも持っていないためです。

看護師を辞めたいとき、いつまでに言えばいいですか?

期間の定めのない雇用については、上で引いた民法627条1項が適用されます。ただし、実際に誰へいつどう切り出すかは、契約の内容と職場の定めによって変わります。個別の可否は、契約書と就業規則を手元に置いたうえで、公的な相談窓口で確かめてください。

辞めたあと、次の職場でもまた辞めることになりませんか?

2024年度に病院が既卒で採用した看護職員の離職率は、全国で16.1%でした。この値は、その年度に既卒で採用した人の中から出た退職者を数えたもので、何か月で辞めたかを示すものではありません。次の職場が合うかどうかは、この数字ではなく、応募前に受け取る条件の書面で確かめる部分です。

まとめ

  • 「辞めたい」の強さでは動かないのは、離職率の3つの数字・民法627条1項の二週間・公的な窓口の3つです
  • 3つの離職率は分母が違い(正規雇用11.0%・新卒採用者8.4%・既卒採用者16.1%)、引き算して読むことはできません。千葉県の既卒採用者は18.2%(前の年度は14.2%)ですが、回答した病院が同じかは分からず、理由も示されていません
  • 期間の定めのない雇用では、解約の申入れの日から二週間を経過すると雇用が終わります(民法627条1項)

辞めるか続けるかに、編集部は正解を出しません。勧めるのは、気持ちが強い日に決めるのではなく、上の3つが手元にそろった日に決めることです。数字も条文も窓口も、今日の気分では動きません。


参考・出典

  • 公益社団法人日本看護協会「『2025年 病院看護実態調査』結果」(ニュースリリース、2026年3月31日公表。全国の離職率3値と算出式、調査概要、図表4の都道府県別) https://www.nurse.or.jp/home/assets/20260331_nl01.pdf (2026年9月21日にPDFの本文を取得して確認)
  • e-Gov法令検索「民法」(明治29年法律第89号)627条 https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089 (2026年9月21日に法令APIで本文を取得し、問いの形を変えて2回照合した)
  • 厚生労働省「こころの耳」働く人の「こころの耳電話相談」 https://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/ (2026年9月21日に編集部が開いて確認)
  • 厚生労働省「まもろうよ こころ」 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/ (2026年9月21日に編集部が開いて確認)
  • 検索上位10件の見出しの抽出(ラッコキーワードMCP。2026年9月21日に編集部が実行)
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